「ひかり電話オフィスタイプ」は様々な企業のビジネスフォンで活躍しています。

実はオフィス向け!ひかり電話とは?


「ひかり電話オフィスタイプ」は様々な企業のビジネスフォンで活躍しています。

アナログ回線やデジタル回線(ISDN)、光ファイバーなど電話回線は主に3種類。

2017年現在、オフィス向けの電話回線としてはデジタル回線が主流と言えます。

しかし、ネット通信の発達により光ファイバーを利用したサービスが急激に普及してきているのも事実。

中でも、NTTの提供する「ひかり電話オフィスタイプ」は、オフィス向けのひかり電話として高い人気があります。

ただし、正直なところ「ひかり電話ってなに?」と正しく理解している方は少ないもの。そこで今回は、ひかり電話とはどのようなサービスなのか?メリットとデメリットも踏まえてご紹介したいと思います。


目次
1.電話回線の種類
2.ひかり電話とは
3.ひかり電話のメリット
4.ひかり電話のデメリット
5.まとめ

1.電話回線の種類

ひかり電話とはどのようなサービスなのか?
まずは、それぞれの電話回線の特徴について知る必要があります。冒頭でお伝えした通り、電話回線の種類は主に3つです。


1.アナログ回線
2.デジタル回線(ISDN)
3.光ファイバー

1.アナログ回線

アナログ回線とは、メタルケーブル(銅線)を利用したもの。メタルケーブルを流れる「電気信号の間隔」を音声データとして読み取ることで通話するものです。

戦前や戦後しばらくは、このアナログ回線が主流でした。これは、メタルケーブルが非常に安価で加工しやすく、全国に配線を設置しやすかったためです。昔はよくあった「黒電話」は、アナログ回線を使用したものになります。

ただ、安価な代わりに音質が安定しないという問題点も。電気信号がメタルケーブルを流れる途中で、雨風や電気障害(静電気など)などにより乱されるのが主な原因です。

2.デジタル回線(ISDN)

デジタル回線とは、アナログ回線と同様にメタルケーブルを利用したもの。ただ、アナログ回線と異なるのは、音声を「0と1」のデジタル信号に変換して通話するところにあります。

正直、「同じメタルケーブルを使用するならアナログ回線のままでもいいのでは?」と思う方も少なくないと思います。しかし、デジタル回線には、アナログ回線にはない2つのメリットがあるのです。


・デジタル信号は外因(雨風や電気障害)に乱されにくい
・メタルケーブル1本に対して2回線分のデータ通信ができる

上記のように、デジタル信号(0と1)にするだけで、従来のアナログ回線での悩みを一挙に解決することが可能に。その上、同じメタルケーブルをそのまま利用できることから、デジタル回線は急速に普及していったと言えます。

3.光ファイバー

光ファイバーとは、いわゆる「光回線」のこと。光ファイバーケーブルを利用したもの。ガラス繊維でできた光ファイバーケーブルの中を、「光信号」の点滅を音声として変換することで通話することができます。

一般的に光ファイバーケーブルは、メタルケーブルに比べて高価で壊れやすいもの。それでも今回、ひかり電話として光ファイバーをおすすめする理由は主に3つあります。

・光の速度で通信ができる
・大量のデータを一度に送ることができる
・通信速度が安定しやすい

一番のポイントは、電気信号に比べて光信号は20万km/秒と速いということ。たったの1秒で地球を5周ほど回ることができます。それだけ、距離に関係なく安定した通話を楽しむことができるのです。

2.ひかり電話とは

電話回線の種類と特徴についてはご理解いただけたと思います。では、今回の話題である「ひかり電話」とはどのような電話サービスなのでしょうか?

ひかり電話とは、NTTの提供する「フレッツ光(通信サービス)」を利用した電話サービスのこと。ひかり電話では、光ファイバーケーブルを利用した音声通話が可能です。

ひかり電話の普及率は?

2017年度現在、「FTTH」いわゆる光ファイバーの普及率は80%ほど。同時に、ひかり電話の普及率は40%程度です。正直、インターネットとしての光ファイバーは普及しているものの、ひかり電話はまだまだと言えます。

しかし、高速ネットが可能な光ファイバーは年々人気が集まっています。その為、2020年にはひかり電話が全体の8割を占めるというデータも。特に、ひかり電話はオフィス(法人)や個人事業主など、ビジネスでの利用に人気のサービスです。

これは、ひかり電話の通信速度や安定性の他に、インターネット回線と電話回線、2つの回線を光ファイバーで1つにできること。
導入費や維持費の削減に繋がることが理由と言えます。

3.ひかり電話のメリット

ひかり電話のメリット

先述した内容から、ひかり電話はこれからさらにオフィスでの利用が拡大することが予想できます。

では、そんなひかり電話をオフィスに導入するメリットについて見ていきましょう。


1.月額料金が安い
2.プランが充実
3.電話番号が変わらない
4.高音質で利用できる
5.オプションサービスが豊富

1.月額料金が安い

ひかり電話は「月額料金が安い」というメリットが挙げられます。例えば、NTTのひかり電話サービスの月額料金(基本料金)は以下になります。

・ひかり電話オフィス:1,300円(税別)
・ひかり電話オフィスA:1,100円(税別)

NTT加入電話(アナログ回線)の月額料金が2,300円ほど。ひかり電話の方が1回線あたり1,000円ほどの差に。オフィスで数回線契約するのであれば、さらにお得になると言えます。

2.プランが充実

利用目的に合わせて「プランが充実」しているのも、ひかり電話のメリットの1つ。例えば、NTTのひかり電話には以下のようなプランが提供されています。

・ひかり電話…同時に1着信が可能で「個人向け」
・ひかり電話A…同時に最大2着信が可能で「個人事業主向け」
・ひかり電話オフィス…同時に最大8着信、32番号まで利用可能で「オフィス向け」
・ひかり電話オフィスA…同時に最大300着信、7,000番号まで利用可能で「大企業向け」
など。

一般的に、オフィスで利用するのであれば、ひかり電話オフィスかひかり電話オフィスAを選ぶことに。社員の数や日々の着信頻度を基準に考えることで、ベストなプランを選ぶことができるでしょう。

3.電話番号が変わらない

NTT加入電話(固定電話)からの乗り換えであれば、基本的に「電話番号が変わらない」のもひかり電話のメリットと言えます。電話番号というのは、1つの「顔」のようなもの。知名度が上がるごとに簡単には変更できなくなるものです。

また、光ファイバーケーブルさえ通っていれば、工事や設定など、比較的簡単に導入できるのもひかり電話の特徴の1つ。簡単に導入できる上、電話番号が変わる心配がないのは、業務効率UP!を目指すオフィス向けの電話サービスでしょう。

4.高音質で利用できる

ひかり電話は「高音質」な音声通話ができるというのもメリットとして言えます。ひかり電話は光ファイバーを利用し、光信号によって通話を行います。つまり、従来のアナログとは異なり、雨風や電気障害などによる通信状態の乱れが起こりにくいのです。

また、距離に関係なく安定した通話ができるというのも、ひかり電話ならではのポイントの1つです。先述した通り、光信号は1秒間に地球を5周ほどすることが可能。従来のアナログ(電気信号)にありがちな、距離によるタイムラグ(音声の遅延)も発生しづらくなります。

5.オプションサービスが豊富

「オプションサービスが豊富」なのも、ひかり電話のメリットを紹介する上で欠かせません。例えば、ひかり電話オフィスのオプションサービスは以下になります。

・ボイスワープ
・ナンバー・ディスプレイ
・ナンバー・リクエスト
・迷惑電話お断りサービス
・グループ通話定額
・グループ通話定額テレビ電話プラン
・複数チャネル
・追加番号
・着信お知らせメール
・FAXお知らせメール
・フリーアクセス・ひかりワイド
・特定番号通知サービス
など全13種類。

特に注目したいのが「グループ通話定額」。このオプションサービスは、同一契約者でグループを形成することで、通話無料にできるというもの。オフィスと店舗など、グループ間での通話料金をお得にすることができるのです。

4.ひかり電話のデメリット

ひかり電話のデメリットとして、停電時に使えないという点があります。

月額料金からオプションサービスに至るまで、オフィスにひかり電話を導入するメリットは大きいと言えます。しかし、そんなひかり電話にも以下のようなデメリットが存在しています。


1.停電時に利用できない
2.接続できない番号がある
3.緊急通報が十分に利用できない

1.停電時に利用できない

ひかり電話には「停電時に利用できない」というデメリットがあります。
一般的に、NTT加入電話は停電時でも回線が利用可能。電源を必要としない電話機であれば、通話することができるのです。

反面、ひかり電話は光ファイバーを利用したもの。電源が落ちてしまうと、一切の通話ができません。万が一、津波な地震、台風などの災害に対応できない場合が考えられます。

2.接続できない番号がある

「接続できない番号がある」のも、ひかり電話のデメリットと言えます。電話サービスでは、主なもので「110番」や「119番」など、いわゆる「特殊番号」を利用することが可能です。反面、ひかり電話では以下のような特殊番号への通話ができません。

・114番(お話中調べ)
・136番(ナンバーアナウンス)
・0170番(伝言ダイヤル)
・0910番(公専接続)
など。

正直、上記のような特殊番号はあまり使用することはありません。ただ、中には利用したい番号があることも。ひかり電話を導入する前には、どの特殊番号に接続できないのか確認しておくことをおすすめします。

3.緊急通報が十分に利用できない

ひかり電話は「緊急通報が十分に利用できない」というデメリットもあります。緊急通報とは、110番(警察)や119番(消防)などです。

一般的に、緊急通報に対して発信した場合、契約者の個人情報(氏名、住所など)が着信側(警察、消防)に開示されます。しかし、ひかり電話では状況により、これら情報が通知されないことがあるのです。

5.まとめ

今回は、ひかり電話とはどのような電話サービスなのかについてご紹介しました。従来のアナログやデジタルにはない、光ファイバーを利用するひかり電話ならではの魅力を感じていただけたのなら幸いです。

ただ「停電時に利用できない」や「接続できない番号がある」など、ひかり電話ならではのデメリットも存在しています。ぜひ、ひかり電話のメリットとデメリット、両方を把握した上で導入を検討してみてください。


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